ハワイ、2013年の日本人渡航者数が堅調、来年はイベント強化も

2013年ハワイへの日本人渡航者数が堅調だ。2012年の145万人(前年比17%増)から、さらに人数を増やし、年末までに157~158万人で推移する見込みだという。2013年9月までの日本人渡航者数は約3%増の約112万人。年末までにハワイ州観光局が把握しているだけで28本の日本各地を発着するチャーター便も飛ぶ予定で、こうしたデータから換算された。

この推移は、このほどハワイ州観光局が開催した旅行業界向けの「マハロセミナー&ワークショップ2013」で発表されたもの。局長のエリック高畑氏(写真)は「2013年は数値を伸ばすことができた」として旅行業界に対して感謝の言葉を述べた。

こうした堅調さを維持すべく、マーケティング本部長のミツエ・ヴァーレイ氏は2014年度の活動指針を発表。2014年は従来から行ってきた活動をより具体的に進化させていく方針だ。まず、オアフ島だけでなく個性豊かな隣島を訪れる日本人増加に向けて、各島のブランディングをさらに強化する。各島のキャラクターに合わせた、それぞれのキャッチフレーズを作成し広告や広報展開、ターゲット別の情報配信を行う。

また、ハワイを訪れるひとのうち5人に3人が数度目というリピーターであり、その層を常に育てていくための方策として重要視してきた「ファーストタイマー」の誘致も積極的に行う。新しい展開として2014年はキャラクタープロモーションを用意。日本で認知度の高いキャラクターを利用し、4,5月の家族旅行に向けてたアピールをしていくという。このキャラクターについては後日発表されることになるが、各地で消費者イベント、PRキャラバンを行い、そこに旅行会社が参加することで予約につながるような活動にしていきたい考えだ。

▼MICE、イベント強化で新しい市場創造へ

コンベンション・センターが新体制に

同局は、2014年もMICE分野で特にイベントに注力していく方針だ。セミナーでは、MICE部門営業本部長の寺本竜太氏がスポーツ関連のイベントとして「NFLプロボウル」を紹介。これは、日本人に認知が低いものの、全米から多くの集客がある人気のイベントで、2014年は1月26日に開催される。同局は、このイベントを各種メディアやエンターテイメント経由で認知向上を図る予定。また、2014年5月の「メレ・メイ」は、観光親善大使の道端ジェシカさんや吉川ひなのさんの参加で盛り上げる。

寺本氏は、こうしたイベントは新しいマーケットを創造するもので「ファーストタイマーを誘致できるイベントを開催していきたい。」と積極的な姿勢を示した。

また、ハワイ・コンベンション・センターが新体制になり利便性が高まったという。これは運営会社が変更になったもので、世界各都市でのイベント運営実績をもつAEG社が参加。同社は、これまでの経験をもとにパートナーシップなども活用しながら活動していくという。さらに、これまで空き状況などの問合せはセンターに直接英語で確認する必要があったが、今後はウェブサイト上で確認できるようになる。


東京のワークショップ

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