2014年7月の訪日外国人数、中国が首位となった要因を読み解く

日本政府観光局(JNTO)は2014年7月の訪日旅行市場動向トピックスを発表した。2014年7月は年間を通じた単月で過去最高となる26.6%増の126.9万人となり、重点18市場すべてで前年を上回ったが、特に大きな伸びを見せたのが中国とインドネシアだ。

中国は101.0%増の28万1200人で韓国、台湾を抜き、全市場で1位となった。JNTOによるとコスタクルーズの7本を筆頭に九州や沖縄などへ計17便のクルーズが寄港。これにより約4万人が訪日したと推計する。さらに航空座席数も拡大しており、7月には広州/北海道のチャーター便運航開始で約1400人が訪日。このほか、瀋陽/沖縄、遼寧/新千歳、ハルビン/新潟、新千歳のチャーター運航で約3000人、既存便の増便や成都/那覇便(期間限定)などの新規就航なども奏功した。

インドネシアは7月の過去最高となる107.%増の1万6800人で、伸び率でトップ。前年は8月上旬だった断食明けの休暇が7月下旬から開始したことに加え、外航を中心にこれにあわせた臨時便を運航し、需要増加につながった。定期路線でも2013年11月以来、新規開設や増便が進み、航空座席供給量が1か月あたり63.5%増の7万572席に増加している。

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(トラベルボイス編集部)

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