「トイレにもスマホ」が25%、「スマホが振動した錯覚」は危険信号 ―ビジネスパーソンのスマホ依存度調査

マーケティング研究を行う国際組織エムシーイーアイ(MCEI:Marketing Communications Executives International)東京支部は、同組織の国内会員160名を対象に「モバイル機器の利用実態」についての調査を実施した。

スマホ利用について当てはまる行動では、「わからないことはすぐスマホなどで調べる」(80%)が1位。これはビジネスパーソンとして妥当性がある回答といえるが、そのほかに「電車の乗り換え時でもスマホなどを見ている」(44.4%)、「着信していないのにスマホが振動した錯覚に陥る」(39.4%)、「朝、目が覚めて寝転がったままニュースやSNSをチェックする」(27.5%)、「トイレの中にもスマホなどを持っていく」(25.6%)、「スマホを握ったまま眠ってしまう」(10.6%)、「会議中、宴会中でも気になり、スマホなどを見てしまう」(7.5%)、「TPOに関わらず無意識にタッチパネルに触っている」(2.5%)といった結果も。

この結果をもとにした独自の「ネット依存度」分析では、「依存予備軍」が67%、「軽傷」が22%、「問題なし」が10%と判定された。

今回の調査に専門家として参加した臨床心理士は、「依存症」とは、健康や日常生活、コミュニケーションに支障をきたすにもかかわらずやめられない状態とし、「着信していないのに、スマホ(携帯、タブレットPC、PHS等)が振動した錯覚に陥る」といった症状は特に危険と警鐘を鳴らす。スマホ依存の問題は若者だけのものではなく、ビジネスパーソン自身も意識しておく必要がありそうだ。

なお、 機器の所有状況では、全体の9割がスマートフォン、4割がフィーチャーフォン、3割がタブレットPC所有で、実際の普及率に近いとされる「スマホ4割」「タブレット1割」と比較して、所有率の高さが顕著だった。

※調査は2014年9月2日~9月30日、同組織によるセミナー会場やウェブ上にて、アンケート方式で行われた。


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