観光庁×グーグルの訪日プロモーション2014、YouTube視聴が340万8491回など想定以上の結果に

グーグル(Google)は、観光庁と連携して行った欧州13カ国を対象とした2014年訪日プロモーションの結果を発表した。このプロモーションは、観光庁が日本のプロモーション実施事例のない欧州13カ国を対象に、テレビCMの放映とインターネット上で日本の動画やディスプレイ広告を同時に行うことで日本の魅力を積極的にアピールしたもの。すべての項目で想定以上の数値を残す結果となり、同社・旅行業界 営業統括部長の陳内裕樹氏は、「従来になかった取組みでネットを利用しての一歩を踏み出した」と自信を見せた。  *右はキャンペーンサイトのキャプチャー。コンテンツは更新されて実施時とは異なる。

プロモーションは、観光庁とJNTOが、2014年度に取組んでいる「欧州潜在市場」へのアプローチの一環。訪日外客数が年間 1 万人以上で今後大幅な増加が期待できる欧州13カ国(オランダ、フィンランド、スペイン、イスラエル、イタリアなど)市場を対象としたもの。テレビCMと同時にインターネット上で日本の魅力を紹介する動画やコンテンツに誘導する形式で、リスティング広告では「おもてなし」「多様性」など5つのテーマでGoogleの推奨する7万キーワード登録したして行われた。

数値結果では、動画広告(YouTube)の視聴回数目標が203万1250回のところ168%となる340万8491回に。個人に最適化した情報を提供するリマーケティングタグの付与者数では目標8万8107人のところ、159%の139万6000人に。キーワードにマッチした広告を表示するディスプレイ広告のクリック数では48万9592回のところ578%の283万290回となった。

また、陳内氏は数値的な成功だけでなく、ターゲット国ごとにユーザー属性や嗜好の違いが明らかになった点を指摘。訪日見込み客の異なる反応を今後の事業に活用できるものとなったことして、PDCAのサイクルに効果的であることを強調し、旅行業界にグーグルのマーケティングパートナーとして貢献していきたい考えを強調した。

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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