サービス連合が2016年の春季生活闘争(春闘)の合意状況を発表した。2016年3月28日の発表は、阪急阪神ホテルズ、JTB中国四国、JTB北海道など5社。合意内容は以下のとおり。
【阪急阪神ホテルズ】
- 合意日:2016年3月25日
- 賃金
- 現行人事制度での平均評価昇給率・平均昇格・昇給率の水準を従来通りに維持する
- その上で人事制度改定により平均賃金を改善させ、制度改定結果を労使で継続的に検証する
- その他同時要求
- ワーク・ライフ・バランスの実現にむけ「働き方改善委員会」を設置し、業務上の問題点の抽出や有効な施策について検討・実施する
- 年次有給休暇取得率向上のため、年間未取得者の削減に向けた取り組みを実施する
- 2016年4月1日よりユニオンショップの組合員範囲に一般型契約社員(幹部職扱い除く)を加える
- ファミリーフレンドリー制度の拡充(2017年4月を目途に改定)
- 従業員特別利用券の配布金額は従来通りの2万4000円とする。(3万円への増額要求に対する回答)ただし、福利厚生制度全般についてはより公平性・納得性の高い制度となるよう、労使で継続的に協議する
【JTB中国四国】
- 合意日:2016年3月23日
- 賃金
- 組合員平均5%以上の賃金改善に必要な原資を確保
- G社員:本給の標準年齢改訂に伴う原資、役割成果給の改訂、新たな職群登用に必要な原資
- S社員:本給の標準年齢改訂に伴う原資、役割成果給の改訂、新たな職群登用に必要な原資
- マスター社員:月手当の賃金改善に必要な原資
- Eスタッフ、契約社員、事務嘱託、エキスパートシニア:賃金改善に必要な原資
- 産業別最低保障賃金
- ポイント年齢別最低保障賃金( 30 歳まで)
- グループ最低保障賃金
- 組合員平均5%以上の賃金改善に必要な原資を確保
- 一時金
- 具体的な水準については営業数値を精査した上で、改めて回答する。
- G 社員、S社員臨給支給制度に関する確認覚書に基づき、2016年夏期臨給の支給を行う
- E スタッフ、契約社員、事務嘱託、エキスパートシニアについて、2016年夏期臨給の支給を行う
- 具体的な水準については営業数値を精査した上で、改めて回答する。
- その他同時要求
- 年間所定労働時間の短縮
- G社員、P社員、マスター社員のうち時間管理対象役職者の年間所定労働時間の短縮は行わないが、総実労働時間短縮に向けた取り組みの必要性を共有し、具体的な取り組み手法については別途協議を行うこととする
- S社員の年間所定労働時間を1,860時間とする(年間休日数 116 日→117 日)
- 年間所定労働時間の短縮
【JTB北海道】
- 合意日:2016年3月24日
- 賃金
- 1人当たり平均9%の賃金改善に必要な原資を確保
- 社員:本給の標準年齢改訂に伴う原資、定期昇給、役割成果給改訂、職群III登用に必要な原資
- 有期契約スタッフ、契約社員A・ユニバーサル社員・シニア社員・専門社員:月手当の改訂
- 産業別最低保障賃金
- ポイント年齢別最低保障賃金
- グループ最低保障賃金
- 1人当たり平均9%の賃金改善に必要な原資を確保
- 一時金
- 2016年夏期臨給
WG社員・G社員・S社員:2015年度決算数値を精査した上で、2015年11月24日締結の「臨時手当制度に関する覚書」に基づき確定することとする。 - 2016年夏期臨給
契約社員A・ユニバーサル社員・シニア社員・専門職社員の2016年夏期臨時手当支給については社員と同一ヵ月数を支給することとし、2015年度決算数値を精査した上で改めて回答する。
- 2016年夏期臨給
- その他同時要求
- 「管理監督者の休務に関する確認覚書」の改定
- 「子の看護のための休暇(看護休暇)制度に関する確認覚書」の改定
【名鉄グランドホテル】
- 合意日:2016年3月25日
- 賃金
- 賃金制度(定期昇給制度等)の運用を確実に実行する。
- 非正規労働者の賃金について個別の状況により柔軟に対応する。
- 一時金
- 年間3ヵ月(夏1.1ヵ月、冬1.2ヵ月)
- その他同時要求
- ストレスチェック制度を導入する
- 長時間労働の是正に向けた取り組みを実行する
(管理職の労務管理の徹底、個人のスキルアップによる労働生産性の向上、社員の中途採用やパートアルバイト採用の継続) - 期末賞与支給基準の見直しについては、期末利益の金額に応じ、期末賞与基準により支給する
【サンルーラル大潟】
- 合意日:2016年3月27日
- 一時金
- 2015年度分
- 正社員、契約社員、嘱託社員:基本給及び調整給の0ヶ月分
- 準社員、パート社員:定額3万円
- 支給日:2016年3月31日
- 2015年度分