農協観光、農家民宿の開業運営の手引き書を作成、安全管理や外国人受入れなどで

JAグループで旅行事業をおこなう農協観光はこのほど、「農林漁家民宿開業・運営の手引き」を作成した。これは、同社が農林水産省の「2015年度都市農村共生・対流総合対策交付金」を活用してグリーンツーリズム推進の一環として、取り組んだもの。

手引き書は、農家民宿の開業に興味を持つ人やこれまで教育旅行を中心に受け入れてきた施設など、これから旅館業法の規制緩和を活用して農家民宿を開業しようとする施設を想定して編集された。「農家民宿開業に向けた準備」「開業手続き」「宿泊者との関わり方」「安全管理」「関係者との連携」「外国人旅行者の受け入れ」といった項目で構成した。

例えば、「農家民宿開業に向けた準備」では、複数の経営スタイル(通年型、季節型、週末型、目的型など)やサービス内容(素泊まり、食事つき、体験提供有無など)別に解説を用意。具体的な相談窓口も記載した。実際の開業手続きの解説では、旅館業法における旅館業の分類や必要な設備などを、規制緩和の内容や自治体によって異なる部分を併記しながら説明した。

さらに、すでに運営されている農家民宿の参考事例や、経営試算に必要な参考資料などのほか、宿泊客とのトラブル事例や裁判・保険の加入例なども掲載。外国人については国別の特性や留意点、一般的な挨拶事例のほか、団体の旅行者を受け入れる際の手引きなども丁寧に記載されている。

「農林漁家民宿開業・運営の手引き」は以下からダウンロードできる。


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