HIS、関連の航空会社が10月末に事業停止、特別損失18億円を計上へ

エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は、同社の関連会社で運輸事業をおこなうアジア・アトランティック・エアラインズ(AAA)が2018年10月末をもって事業を停止すると発表した。

10月26日に開催された取締役会では、同社に対する債権回収が不可能との判断に伴い、特別損失約18億円を計上することを決議している。

AAAは、HISとタイ法人のHISツアーズ、タイのホテルチェーン「バイヨーグループ」の資本により設立された企業。バンコクを拠点に、アジアをはじめ世界各地への定期便とチャーター便を運航。2014年9月には初の成田/カンボジア間定期チャーター便の運航を発表していた。

2017年5月のHIS取締役会では、航空機リースや運営コンサルタントなどを行なう香港のSky Cruiser Holdingと、タイの航空関連コンサルタントを行なうAerolanceの2社を引受先とする第三者割当増資の実施を決議。HISグループの持ち株比率は8割台から3割以下に低下し、営業権もSky社に譲渡していた。

その後、AAAは財務基盤と経営基盤の強化を図ると同時に、引き続きHISの事業とのシナジーを追求していく方針を表明していたものの、2018年6月の2018年10月期第2四半期決算でも、債権放棄損16億円を計上するに至っている。

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