KNT-CTホールディングス連結決算、2019年度第3四半期は増収増益、独自性・テーマ性があるツアーが好調

KNT-CTホールディングスが発表した2020年3月期第3四半期連結決算(2019年4月1日~2019年12月31日)は、売上高が前年同期比1.0%増の3238億4100万円、営業利益が36.9%増の41億4800万円、経常利益が35.1%増の44億2500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が1.1%減の25億7300万円となった。

連結売上高は、台風19号などの影響を受け、秋のトップシーズの需要は減退したものの、改元に伴うゴールデンウィークの連休長期化が個人旅行商品の取り扱い拡大に寄与。前年同期は連結子会社間の合併に伴う税負担の軽減効果があったため、親会社株主に帰属する四半期純利益は減少する結果となった。

国内旅行では、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムによる「東京2020オリンピック公式観戦ツアー」を販売開始したほか、オリンピック・パラリンピック機運に応えるツアーを実施。オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とコラボツアーや世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群をセスナ機で眺望するツアーなど、新需要の掘り起こしを積極化した。

一方海外旅行では、テレビアニメ「BANANA FISH」や「ジョジョの奇妙な冒険」ゆかりの地を訪ねる旅行が人気を博したほか、シニア女性を対象とする大人のプチ留学体験ツアーなど、テーマ性と独自性を重視したツアーを多く提供。訪日旅行では、G20大阪サミット2019やラグビーW杯日本大会関係者に向けた業務など、MICE中心の団体旅行の取扱いを拡大した。

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