レンタカー車内での観光レコメンドで行動変容、JTBらの実証実験で確認、渋滞緩和や分散周遊の促進に期待

JTBなどは沖縄県で取り組んできたレンタカー車中空間での実証実験で、車載タブレット用アプリでの観光レコメンドが観光客に行動変容を促すことを確認した。実証実験は、事故につながる交通渋滞の緩和と分散周遊による地域活性化を目指し、産学共同で実施したもの。

具体的には、美ら海水族館に行く予定のレンタカー観光客に対し、車載ナビとは異なるルートにあるおすすめの立ち寄りスポットを案内したところ、新たな施設への訪問が行われた。対象のレンタカー564台のうち18%で行動変容が表れ、勧めた3つのスポットは訪問数が2.3倍増加したという。

また、専用タブレットを搭載した車両は事故の削減効果も見られた。事故件数は日本人で38%、外国人では55%減少したという。急加速や急ブレーキの改善が見られ、事故件数の減少を裏付ける結果となった。

なお、実証実験にはJTBのほか、トヨタ・モビリティ基金や矢崎総業、トヨタレンタリース沖縄、トヨタ自動車、琉球大学、東京大学大学院工業系研究科が参加。沖縄県警察本部とも連携協定を締結し、事故や車両データ、車載アプリのデータなどから多角的な分析を実施している。

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