Z世代の旅行意識を7タイプで分析、地域への貢献・交流・体験を求める傾向、働き方の変化で地域が身近な存在に

じゃらんリサーチセンターは、「じゃらん宿泊旅行調査2023」のデータを用いて、「地域体験交流」「地域訪問」「話題性重視」「効率・欲張り」「リピートなじみ」「計画」「こだわりなし」の7つのタイプごとにZ世代の旅行への意識を分析した。

このうち、「地域体験交流タイプ」の特徴は、地域を訪れるだけではなく交流・体験といった地域でのかかわりを求める傾向が強く、若年層ほど出現比率が高いことがわかった。また、男性は29.6%、女性15.8%となり、男性の出現比率が高い結果となった。

Z世代が「地域とのかかわり」を求める背景として、学び方、働き方が柔軟になったことで移住含め地域がより身近な存在になったこと、三大都市圏のZ世代は地域を知る機会に乏しいこと、地域活性に向き合う若手への注目などがあると分析している。

また、コロナ感染拡大をきっかけに最も変化した項目は「地域貢献意識」。男性は2019年の31.1%から2023年は40.6%、女性は15.2%から23.7%に増加した。

さらに、「将来の移住やライフスタイルの参考になりそうな旅をする」ことへの関心が高まっていると分析。その割合は、男性では2019年の30.1%から2023年は38.1%に、女性は14.7%から21.7%に増加した。実際に実施した割合については、男性が2021年の22.2%から2023年は28.7%に、女性は12.8%から14.5%に増え、移住を考える旅は実施段階に入っていることが伺えた。

このほか、地域との体験交流で、親世代は「教わりたい」という意識が強い一方、Z世代は「一緒に体験したい」の意識が強く、より深く関わりたいという意向が垣間見える結果となった。このことから、Z世代の地域との深いかかわり方はリピーターを生むとともに、地域課題を身近なものと捉えた活動や消費に拡大していく可能性は高いとしている。

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