訪日観光消費動向、消費単価は上昇、滞在中の情報源はスマホ -2013第1四半期(1)

観光庁は、このほど「訪日観光消費動向調査(トピックス分析)」(2013年1月~3月期)で、期間中に増えた客層と旅行支出の特徴を発表した。

国・地域別の訪日外客数のうち、観光目的の訪問者の増加率が高かったのは、韓国(62.9%増の40.4万人)、タイ(62..5%増の3.9万人)。客層を見ると、韓国は女性客が53%(7ポイント増)、個人ツアーの利用者が22%(11ポイント増)で、前年よりも大きく割合が増えた。タイは1回目の訪問者が45%(9ポイント減)となり、リピーターの割合が増加。個別手配の個人旅行が60%(14ポイント増)と大幅に伸びている。

両市場で共通だったのは、滞在中に役立った情報源でインターネット(スマートフォン)が大きく増加したこと。韓国は38%で、これは2011年の11%、2012年の24%から年々2ケタ増で増えている。タイは34%となり、前年よりも25ポイントも増加。インターネット(パソコン)の26%を超え、最も利用される情報源となった。

一方、滞在中のショッピングについては、韓国が78%(5ポイント増)と増えたのに対し、タイは50%(41ポイント減)と減少。タイは日本食を食べること(97%、前年同)以外は、活動の実施率が低下している。

買物支出の購入単価では、カメラ・ビデオカメラ・時計の上昇率が高く、韓国では3.6万円(1.1万円増)、タイは5.4万円(2.2万円増)。タイは服・かばん・靴も5.7万円(2.9万円増)も大きく増加しており、両国とも耐久消費財類の消費が増加した。ただし、タイは菓子類(3.4万円、1.6万円増)など、すべての項目で消費単価が前年を上回った。

なお、期間中の為替レートは、日本円/韓国ウォンが0.0851(前年同期:0.0678)、日本円/タイバーツが3.08(同:2.48)で、大幅な円安となっていた。


訪日観光消費動向、韓国と台湾のLCC利用客に旅行支出額低い傾向 ー2013第1四半期(2)

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