レジャー施設の入場者数ランキング、上位施設の好調さが顕著に 

綜合ユニコム株式会社は、日本国内の主要なレジャー・集客施設を対象に運営実績と集客動向に関する独自調査を実施、入場者数のランキングを発表した。このランキングは2012年4月~2013年3月を基準に集計(*1)されており、上位施設の総入場者数は前年度比で8.5%増となった。また、上位施設の71.7%が前年度の実績を上回り(*2)、1施設あたりの平均入場者数は前年度比4.7%増(*3)と状況は好転。同社は「施設による活発な設備投資が需要を後押し」したものと分析している。

各種別でみると、テーマパークの首位は「ディズニー」。また総合ユニコムの推計によるとUSJは、3年連続で入場者数を増やしており開業以来の1000万人へ回復間近となっている。遊園地は、夏のプールが集客に貢献、プールが充実している施設が上位にランクインした。動物園は、パンダ人気が一巡した上野動物園や増加が続いていた旭山動物園の入場者が減少したものの安定した強さをみせている。

水族館では新施設が目立ち、2012年3月オープンした「京都水族館」、2012年5月にオープンした「すみだ水族館」がランクイン。その他施設でもリニューアルなどが続いておりブームが再燃しているとみられる。

詳細なランキングは以下のとおり。


【業種別集客ランキング】(入場有料施設のみ)

▼テーマパーク  (施設名・所在地/入場者数(人)/前年度比)

  1. 東京ディズニーランド・ディズニーシー(千葉県)/27,503,000人/8.5%増
  2. ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (大阪府)/ 9,750,000人/ 10.8%増
  3. ハウステンボス( 長崎県)/ 1,918,000人/ 6.6%増
  4. スペースワールド (福岡県)/ 1,640,000人/ 3.1%増
  5. 志摩スペイン村 パルケエスパーニャ( 三重県)/ 1,333,000人 / 7.2%減

▼遊園地  (施設名・所在地/入場者数(人)/前年度比)

  1. ナガシマリゾート( 三重県)/ 6,229,900人/ 0.6%増
  2. 鈴鹿サーキット( 三重県)/ 1,983,918人/ 1.9%増
  3. よみうりランド( 東京都)/ 1,218,000人/ 19.8%増
  4. としまえん (東京都)/ 1,051,441人/ 17.7%増
  5. ひらかたパーク (大阪府)/ 945,878人/ 7.8%増

▼動物園   (施設名・所在地/入場者数(人)/前年度比)

  1. 東京都恩賜上野動物園 (東京都)/ 3,829,336人/ 18.7%減
  2. 名古屋市東山動植物園 (愛知県)/ 2,079,896人/ 2.7%増
  3. 旭川市旭山動物園(北海道)/ 1,625,975 /-5.7%減
  4. 神戸市立王子動物園 (兵庫県)/ 1,235,093人/ 0.8%減
  5. 東武動物公園( 埼玉県)/ 1,136,616人/ 6.6%増

▼水族館  (施設名・所在地/入場者数(人)/前年度比)

  1. 沖縄美ら海水族館(沖縄県)/ 2,811,480人/ 3.3%増
  2. 京都水族館(京都府)/ 2,310,000 人/155.0%
  3. 海遊館(大阪府)/ 2,178,000人/ 3.2%減
  4. 名古屋港水族館(愛知県)/ 1,990,050人/ 11.4%増
  5. すみだ水族館 (東京都)/ 1,960,000人/新設のためデータなし

▼ミュージアム   (施設名・所在地/入場者数(人)/前年度比)

  1. 国立新美術館 (東京都)/ 2,352,141人/ 21.0%増
  2. 国立科学博物館(東京都)/ 2,144,001人/ 18.9%増
  3. 東京国立博物館 (東京都)/ 1,554,554人/ 10.8%減
  4. 金沢21世紀美術館(石川県)/ 1,471,487人/1.1%減
  5. 名古屋市科学館 (愛知県)/ 1,303,372人/14.9%減

なお、この調査は「月刊レジャー産業資料』8月号(NO.563)の特集「レジャー施設 集客ランキング2013」として、2013年8月1日に発刊される。

(*1)集計期間は、施設により決算期や新設などの理由で異なる施設あり。


(*2)前年度との比較が可能な施設
(*3)期中オープン、リニューアルに伴う長期休業期間がある施設は除く


みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…