関空、ムスリム対応を拡充、祈祷室増設やハラール認証レストラン設置で

関西国際空港は東南アジアからの訪日観光客の増加を受け、イスラム教徒(ムスリム)の旅客に対応したサービスや機能を整備する。

現在1カ所の祈祷室を3カ所に増設し、礼拝前に体を清める「小浄施設」も設置するほか、飲食店、食物販店でのムスリム対応を拡充。厳格なハラール料理のサービスを予約制で導入する。また、全メニューが完全ハラールである「ハラール認証レストラン」を第1・第2ターミナルそれぞれに1店舗用意。空港内16店舗では、ポークフリー・アルコールフリーメニューも提供する。

このほか、空港内の従業員向けにムスリム対応の研修を行なうほか、ホテル日航関西空港では全客室のクローゼットにキプラ(メッカの方角)の表示をするなど、ムスリムの宿泊客向けのサービスを拡充する。

なお、2012年度の東南アジアからの訪日観光客は前年度に比べ、マレーシアが59.8%増、インドネシアが64.1%増と大幅に増加。今年11月にはエアアジアX(D7)がクアラルンプール線をデイリー運航に増便し、ガルーダ・インドネシア航空(GA)がジャカルタ直行便を週4便で再開するなど、関空での東南アジアの旅客数がさらに増加することが予想される。




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