デルタ航空、エアバス機40機の購入計画を発表、新機材導入で座席供給量を調整

デルタ航空 (DL) は、このほどエアバス機を合計40機購入する計画を発表した。内訳は、国際線用A330-300型機が10機、米国内線用A321型機が30機で、2015年から2017年にかけて納入される予定。今回の新機材購入は機材刷新戦略の一環。DLでは、新機材を導入することで座席供給量を積極的に調整しながら収益性向上を目指していく。

デルタ航空CEOのリチャード・アンダーソン氏は今回の新機材導入について、「DLでは、経済的に効率が良く、かつ技術的に実証済みの航空機を購入するという方針を取っており、今回のエアバスへの発注もその方針に基づくもの。A330型機とA321型機の購入により、今後5年間にわたり座席供給量の最適化に必要な高度な柔軟性を確保していく」とコメントしている。

DLは現在32機のA330型機を保有している。新規発注分のうち1機目の納入は2015年春で、同年中にさらに3機、2016年に4機、2017年に2機を受領する計画だ。DLは最大離陸重量を242トンに上げたタイプのA330-300型機を最初に運航する航空会社となる。同機は従来型より最大積載量が多く航続距離が長いため、太平洋路線および大西洋路線に投入する予定。

国際線最上位クラスとなるビジネスクラス「ビジネスエリート」34席には、全座席が通路に面し、完全に水平になるフルフラットベッドシートを搭載する。座席数は、足もとの広い「エコノミーコンフォート」32席とエコノミークラス227席を合わせた計293席となる。機内Wi-Fiシステムを導入し、各座席には1, 000種類以上のコンテンツを擁する最新のオンデマンド型機内エンターテインメントシステムと、110ボルトの電源を装備、頭上には広い手荷物収納棚を設け、LEDライトを採用することでモダンな機内空間を演出する。

DLは現在126機の米国内線用A320型シリーズ機を保有している。新規発注分については、2016年第1四半期に最初の3機、同年中にはさらに12機、2017年に残り15機が納入される予定。今回発注したA321型は翼の先端に「シャークレット」を装備しており、燃料効率を最大4%向上すると期待されている。座席数は、ファーストクラスが20席、足もとの広いエコノミーコンフォートが22席、エコノミークラス148席の計190席。エコノミークラスの座席幅は業界最大レベルとなる見込みだ。



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