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Facebookファン数、トップは「交通・運輸業界」に -広告上位300社のSNS利用

博報堂DYグループ・ソーシャルメディア・マーケティングセンターと株式会社メンバーズは、ソーシャルメディア(SNS)の活用実態に関する調査を実施、その結果を発表した。この調査は、2013年4月~5月に両社が共同で実施、広告出稿上位300社(*1)によるFacebook、Twitter、LINE、Google+の活用について聞いたもの。調査結果によると、Facebookにおける1アカウントあたりの平均ファン数のトップは交通・運輸業界。1アカウントあたりのエンゲージメント率(*2)のトップは官公庁という結果になった。

今回の調査で対象企業となった広告出稿上位300社のうち、自社のマーケティング活動にFacebook を活用している企業数は245社、Twitter は205社、LINE は20社、Google+は67社だった。1企業あたりの公式アカウント数をみてみると、Facebook で平均3.9アカウント、Twitterは平均6.7アカウント、LINE は1.3アカウント、Google+は1.6アカウントという結果。広告出稿の意欲の高い企業のSNS活用の主流はFacebookとTwitterで、複数のアカウントを持つ傾向が一般的であることが明らかになった。

また、広告出稿上位100社に絞って2012年調査と比較すると、Facebook を活用する企業数は60社から88社、Twitter は51社から79社に増加。公式アカウント数も、Facebook で3.3アカウントから4.6アカウントへ、Twitterは5.7アカウントから6.9アカウントと同様に増加しており、ブランド、商品などの企業独自のカテゴリーやコミュニティーごとに複数の公式アカウントを持つ企業が増えている。

Facebookのファン数が5万人以上のアカウント数は、2012年の20アカウントから103アカウントと大幅に増加。そのうち、56アカウントが10万人を超えるファンを獲得しており、平均エンゲージメント率についても上昇傾向だ。こうしたことから、博報堂DYグループ・ソーシャルメディア・マーケティングセンターは「企業による Facebook アカウントの活用が企業と生活者とのエンゲージメント構築に貢献している」と分析している。

(*1)2012年1月~12月における企業の広告(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、交通広告、インターネット)出稿金額を推計し、上位300社を抽出したもの。

(*2)ファン1人あたりの投稿記事に対する反応率。Facebookでは、投稿に対する「いいね!」数、コメント数、シェア数を足し上げた数をファンの数で割ったもの。ここでは調査時点から直近25件の投稿の平均値を算出。