新関西国際空港、伊丹ターミナル会社の株式取得、コンセッションに向け前進

新関西国際空港株式会社(NKIAC)は2013年10月31日付けで大阪国際空港ターミナル株式会社(OAT)の発行済み株式の67.70625%を取得した。新関西国際空港は、早ければ2014年度中のコンセッションを目指しており、今回のOATの株式取得はそれに向けた一歩となる。OATは1966年7月に地元の大阪府、大阪市、兵庫県、神戸市および経済界が中心となって設立。大阪国際空港(伊丹空港)の旅客ターミナルビルなどの管理・運営などを行っている。

今回の株式取得について、NKIACの安藤圭一社長は「昨年のNKIAC設立後、OATと協議を重ねてきた結果、大阪国際空港と関西国際空港の事業価値を最大化するために、OAT株式を取得することで業務連携していくという結論に至った」と背景を説明。今後については、「OATをNKIACグループ会社化することで、両空港の空港事業と商業事業を一体的に管理・運営を行う。OATの50年近い空港ターミナル経営やノウハウをNKIACグループで活かし、これまで以上に利用者の利便にかなった安全で効率的な空港機能を確保していく」とコメントした。

NKIACでは今後も株式取得に向けた協議・調整を行っていき、年度内、可能ならば年内にも段階的に全株式取得を進めていく考えだ。


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