ホテルに求めるサービス、ネット接続8割、自国言語のテレビ番組3割

トリップアドバイザーが発表した、旅行者の実態調査「トリップバロメーター」によると、無料サービスの充実度が宿泊施設の選択において、重要な目安となっていることが明らかになった。また旅先での異文化を求める一方で自宅と同じ利便性も求める傾向も浮き彫りになった。

旅行者が求める無料サービスでは「朝食サービス」と「客室内無料Wi-Fi」が8割強と高い水準にあり、次いで「無料駐車場」「ロビー内無料Wi-Fi」が続く。いずれも前年度よりも旅行者のニーズが増加傾向にあり、トリップアドバイザーでは、無料サービスの提供が宿泊施設の集客手段として有効になっていると指摘している。

このほか今回の調査では、旅行者の旅行に対する要望と宿泊施設に対するニーズに差異があることも判明。旅行先では、「異文化体験をしたい:38%」「新しい食体験をしたい:20%」「旅先でしかできない体験をしたい:30%」など、その国や地域特有の体験の希望が一定数ある一方で、宿泊先には「自国言語のテレビ番組や映画:31%」「自国料理:27%」など、自宅と同じ利便性を求める傾向も同程度あった。日本人も同様で、特に「その土地特有の文化を体験すること:36%」とする一方、「滞在先で日本料理を提供してほしい:27%」も多かった。

これに対し、宿泊施設の54%が外国語のテレビや映画を放送もしくは予定。51%の宿泊施設が各国料理の用意または予定をしている。

同調査は2013年6月~7月まで、オンラインで実施し、宿泊事業者1万469名と成人消費者1万9692名の回答を得た。回答者の国籍は日本を含む26か国地域で、日本の回答者数は宿泊事業者133名、消費者が1112名。

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