ANA、4月からの燃油サーチャージ値上げ、改定基準も変更

全日空(NH)は2014年4月1日以降発券分の燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を改定し、国土交通省に申請した。現行から300円~1500円引き上げとなり、例えば北米、欧州、中東、オセアニアでは2万5000円となる。JALも同様に燃油サーチャージの引き上げを発表しており、両社ともに改定基準も変更している。

また今回、昨今の円安基調による燃油費増加の影響が甚大とし、2014年度の改定基準における120米ドル以上の適用額も引き上げた。基準となる2013年12月~2014年1月のシンガポールケロシン市場価格の平均は1バレル123.83米ドルとなったため、新基準の120米ドル以上130米ドル未満の適用額となった。

なお、改定基準の変更についてANAでは、2012年度に120米ドル以上の適用額を値下げしていたが、為替レートが2011年度以前の水準で推移しているとし、2011年度まで使用していた改定基準に変更するとしている。


【ANA、2014年4月1日以降の燃油サーチャージ】

北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア/2万3500円→2万5000円

ハワイ・インド・インドネシア/1万5000円→1万6000円
タイ・シンガポール・ミャンマー・マレーシア/1万1500円→1万3000円
ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン/7000円→8000円
中国・香港・台湾/6000円→7000円
韓国/2200円→2500円

【2014年度の改定基準 ※変更部分】

・120米ドル以上130米ドル未満

北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア/2万3500円→2万5000円

ハワイ・インド・インドネシア/1万5000円→1万6000円
タイ・シンガポール・ミャンマー・マレーシア/1万1500円→1万3000円
ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン/7000円→8000円
中国・香港・台湾/6000円→7000円
韓国/2200円→2500円

・130米ドル以上140米ドル未満

北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア/2万6000円→2万9000円

ハワイ・インド・インドネシア/1万6500円→1万8500円
タイ・シンガポール・ミャンマー・マレーシア/1万3000円→1万5500円
ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン/8000円→9500円
中国・香港・台湾/6500円→8500円
韓国/2500円→3000円

・140米ドル以上150米ドル未満

北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア/2万8500円→3万3000円

ハワイ・インド・インドネシア/1万8500円→2万1000円
タイ・シンガポール・ミャンマー・マレーシア/1万4500円→1万8000円
ベトナム・フィリピン・グアム・サイパン/8500円→1万1000円
中国・香港・台湾/7500円→1万円
韓国/2700円→3500円

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