訪日ビザ免除の効果、タイは倍増、マレーシアは初来日が増加

観光庁はASEAN6か国(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム)の訪日客の動向について、2013年の訪日外国人消費動向調査をもとに詳細分析を行なった。この中で2013年7月に短期滞在ビザが免除されたタイ、マレーシアについて、ビザ免除前後の動向を比較し、その内容を発表した。

これによると、2013年7月~12月において、タイは訪日客数が前年比96.0%増の25万1826人と約2倍に増加し、1人あたりの旅行中支出額も15.8%増の10万5158円に増加した。レジャー目的の訪日が65%とビザ免除前より21ポイント増加した。訪問回数別では1回目の初来日者が3ポイント減の37%に縮小したのに対し、2~4回目の来日者は3ポイント増の39%に増加。タイはビザ免除後、はレジャー目的で来日したリピーターが増加したことが分かる。

一方マレーシアは、訪日客数は52.5%増の10万4998人に、旅行消費額は26.9%増の113億円に増加したものの、1人あたりの旅行中支出額は16.9%減の10万7835円に減少。訪問目的別ではレジャー客が50%と約21ポイント増加し、ビザ免除後にレジャー客の割合がビジネス客よりも拡大。訪問回数別では1回目が4ポイント増の50%となり、初めて日本を訪れる人が増加した。

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