クチコミに返信している宿泊施設の予約率は、していない施設より21%増 -トリップアドバイザー調査

トリップアドバイザーは、宿泊施設ページのエンゲージメントに関する調査結果を発表した。これによると、投稿写真の数、宿泊施設に寄せられた全クチコミ件数、過去1年間の宿泊施設側からの返信件数、過去1年間のクチコミ件数の順に影響度が高いことが判明した。

特に予約に限ると、クチコミ投稿に対する返信と写真の枚数が大きく影響。投稿されたクチコミに返信をした宿泊施設は、していない施設よりも予約に結びつく割合が21%上回った。半数以上のクチコミに返信している場合は24%に高まった。また、ページ上に投稿写真がある施設は写真がない施設よりも予約に結びつく割合が225%高い。100枚以上写真がある場合は238%に上昇するという。

エンゲージメントだけでみても、宿泊施設に投稿写真が1枚でもある場合、ない施設よりも138%エンゲージメントが高まることも判明。その割合は写真の数と比例して高まり、100枚以上で151%、1000枚以上で203%に上昇する。

このほか、クチコミに対する返信はトリップアドバイザー上で高評価に繋がる。返信なしの施設は5点満点で平均3.81点であるのに対し、5~40%に返信した場合は4.04点、40~65%に返信した場合は4.05点、65%以上に返信した場合は4.15と、返信する割合に比例して高まっていくことが判明した。

トリップアドバイザーでは今回の結果について、宿泊施設の積極性が旅行者の興味に繋がると説明。宿泊施設がクチコミに積極的に返信し、旅行者からのフィードバックを重視している姿勢をアピールすることが非常に重要な行動だと提言している。

調査は2014年7月7日~8月7日まで、ロンドン、ローマなどクチコミ投稿の多い25都市の宿泊施設からサンプルを抽出し、クチコミ返信率や旅行者の関与度、評価点の変動、コンテンツ、写真動画数などをもとに分析した。

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