観光地名の検索実績(2014年)、もっとも多いのは「京都」、トップ5に大阪・神戸もランクインし関西勢が優勢(国内編)【比較グラフ】

グーグル(Google)の日本語による検索キーワードで、日本国内観光地の「地名」で最も検索されている観光地名は「京都」であることが明らかになった。第2位は「大阪」、3位から順に「東京」「名古屋」「神戸」と続き、トップ5には関西勢が3つランクインした。

この分析は、トラベルトボイスが地名を選出し、Google の「観光 ✕ 地名(国内)」の検索上位10位を抽出して指数化、それをもとに比較をおこなったもの。検索指数の前年比でみると、「広島」が79.6%増で前年比でもっとも高い伸びを示した。以下、「横浜」72.2%増、「神戸」48.1%増と続いた。

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検索回数の年間の季節変動を月別でみると、落差がもっとも大きかったのは「京都」。検索最多の3月は4.0ポイントなのに対し、最少は12月の2.3ポイントで、落差が1.7ポイントと大きな幅を示した。一方、季節変動がもっとも小さかったのは「沖縄」で、最多と最少の差は0.5ポイントと、年間を通して安定した検索回数であることがわかった。

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▼観光地名キーワード検索、年間トップは「京都」

Google での国内の観光地名でのキーワード検索の年間トップは「京都」で、検索指数も37.8と圧倒的な強さをみせた。2位は「大阪」(指数26.1)で、以下、3位「東京」(24.3)、4位「名古屋」(20.2)、5位「神戸」(13.9)と続いた。


▼前年比で増加率が高かったのは「広島」

前年分との増減比較でみると、「広島」が前年比79.6%でとトップだった。以下、「横浜」72.2%増、「神戸」48.1%と続く。逆に伸び率が低かったのは沖縄で、前年比1.8%にとどまった。


▼季節変動の落差がもっとも大きいのは「京都」、最小は「沖縄」

また検索回数の年間の季節変動は観光地名によって傾向が異なることが顕著に現れた。もっとも差が大きかったのは「京都」で、検索最多の3月(4.0ポイント)をはじめ8月や9月も多く検索されているものの、一方で検索最少の12月(2.3ポイント)や6月は落ち込み、その落差は1.7ポイントと大きな開き示す結果となった。

同様の落差は、「大阪」「東京」など、ランキング上位に入った観光地名に共通した傾向であり、「大阪」は1.6、「東京」1.3であった。

一方、「鎌倉」については、年に一度、4月~5月に伸びが集中していて、他とも異なる動きを見せている点が読み取れる(「鎌倉」の落差は1.0)。逆に季節変動がもっとも少なかったのは「沖縄」で、最多と最少の差は0.5ポイントで、年間を通して安定した検索回数であることがわかった。その他、「横浜」も0.6で年間通じての安定的な検索傾向といえる。

【調査方法】


Google 調べ。「観光 ✕ 地名(国内)」の検索上位10位を抽出し、2012年1月の「東京 ✕観光」月間検索合計を基準値(1.0)として指数化。対象は2013年4月~2014年3月。 地名はGoogle AdWordsキーワードプランナーで「観光」との組み合わせ候補の上位40個をトラベルトボイス編集部が選出。

(トラベルボイス編集部:鶴本浩司)

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