宿泊旅行統計、外国人は約3割増の延べ1171万泊に、伸び率トップは滋賀県173.9% ―2014年第2四半期・観光庁

観光庁は、2014年4月から6月の宿泊旅行統計調査の結果(暫定値)を発表した。それによると、延べ宿泊者数は前年同期比1.8%増の約1億1039万人泊となり、そのうち外国人は同32.1%増の約1171万人泊となり、2013年第3四半期から連続で30%超えの伸び率を記録した。また、延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は10.6%となり、2期連続で最高値となった。

外国人延べ宿泊者数は、37都道府県で前年比を上回った。最も伸び率が高かったのは滋賀県で同173.9%増。次いで山形県の同147%増、香川県の同110.3%増、山梨県の同60%増と続いた。最も延べ宿泊者数が多かったのは、東京都で359万1290人泊。次いで大阪府の158万8170万人泊、京都府の98万8160万人泊、北海道の68万350人泊と続いた。

国籍(出身地)別で見ると、1位は台湾で213万人泊(同23.8%増)、2位は中国で172万人泊(同83.6%)、3位はアメリカで92万人泊(同10%増)。上位3カ国・地域が全体の4割以上を占めた。韓国は4位ながら、同9.8%減の87万人と前年割れとなった。伸び率では、フィリピンが最も高く同101.4%増。そのほか、中国、マレーシア(同61.4%増)、タイ(同45.3%増)が大幅に拡大した。

都道府県別の構成比を見ると、台湾では北海道(37%)、岩手県(71%)、群馬県(60%)、富山県(63%)、石川県(55%)、福井県(53%)、長野県(61%)が人気を集めた。また、中国で最も構成比が高かったのは山梨県(39%)と静岡県(39%)だった。

観光庁報道発表グラフ

このほか、客室稼働率を宿泊施設タイプ別に見ると、シティホテル76.2%、ビジネスホテル70.7%、リゾートホテル50%となり、いずれも第2四半期としては調査開始以来最高の稼働率を記録した。

(トラベルボイス編集部)

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