2013年度の航空輸送トラブルまとめ、安全上では856件、航空事故は3件に -国交省

国土交通省・航空局は、第15回航空安全情報分析委員会で平成25年度の航空運送の安全にかかわる情報について審議し、その結果を公表した。それによると、平成25年度に発生した本邦航空運送事業者による航空事故は3件、重大インシデントは3件だった。このほか、安全上のトラブルについては856件が報告された。

航空事故は以下のとおり。

  • 平成 25 年 11 月 29 日、ANA ウイングス機(ボンバルディア式 DHC-8-402 型)が、福江空港に進入中、被雷により機体を損傷した。
  • 平成 25 年 12 月 31 日、アイラス航空機(ロビンソン式 R44Ⅱ型)が、遊覧飛行中、低空飛行を実施し、機体の一部が海面に接触したため、沖縄県北部の古宇利大橋の東約 100 メートルの海上に墜落し、搭乗者 3 名が重軽傷を負った。
  • 平成 26 年 2 月 12 日、オリエンタルエアブリッジ機(ボンバルディア式 DHC-8-201型)が、長崎空港において、6 回の連続離着陸訓練を実施し、着陸したが、4 回目の離着陸訓練を行った際、強めの接地となったことから、胴体前方外板を損傷した。

重大インシデントは以下のとおり。

  • 平成 25 年 5 月 6 日、ジェイエア機(ボンバルディア式 CL-600-2B19 型)が、大阪国際空港 A 滑走路に着陸後、地上走行中、A4 誘導路上において第 2 エンジン(ゼネラル・エレクトリック式 CF34-3 型)に火災が発生したことを計器表示があったため、当該エンジンを停止し消火装置を作動させた。その後、当該機は自走により駐機場まで移動し、エンジンに火災の痕跡が確認された。
  • 平成 25 年 9 月 10 日、関西国際空港において、管制官より A 滑走路の手前で待機するよう指示されていた朝日航洋機(ベル式 430 型)が、同滑走路に進入したため、着陸許可を受けていた全日本空輸機(ボーイング式 767-300 型)が管制官の指示により復行した。
  •  平成 25 年 12 月 13 日、全日本空輸機(ボーイング式 777-200 型)が、飛行中、第 2エンジン(プラット・アンド・ホイットニー式 PW4074 型)の推力の低下及び排気ガス温度が高いことを示す計器表示があったため、同エンジンを停止し、航空交通管制上の優先権を要請のうえ引き返し、着陸した。

安全上のトラブルを含めた事業者別報告件数は以下のとおり。

  • ANAグループ 255件
  • JALグループ 226件
  • 日本貨物航空 21件
  • スカイマーク 167件
  • エア・ドゥ 17件
  • スカイネットアジア 26件
  • スターフライヤー 26件
  • ピーチアビエーション 14件
  • ジェットスタージャパン 17件
  • バニラエア 11件
  • その他 76件

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