MSCクルーズ、オンライン強化の一環でトラベルズーとタッグ、想定3倍の集客で新市場開拓

MSCクルーズとクルーズプラネットが、共同で旅行情報サイト「トラベルズー(Travelzoo)」に掲載したフライ&クルーズの地中海クルーズ個人旅行パッケージが、1週間で300名以上の申込みを受け付けた。

販売したのは、MSCスプレンディダ(約14万トン)の7泊8日間の西地中海クルーズ。ジェノバからローマ、パレルモ、チュニス、バルセロナ、マルセイユに寄港してジェノバに戻る本来のコースに加え、バルセロナ発着も用意して選択肢を増やしたのがポイントだ。

また、燃油込の旅行代金としたほか、各サプライヤーの努力で高額商品のイメージを覆しつつ、品質面の訴求にも成功。これにより、当初想定の100名を大幅に上回る成果をあげることになった。女性同士の申込みが多く、クルーズ市場での新客層の開拓にもつながったとしている。

MSCクルーズではイギリス支社においてトラベルズーとのパートナーシップを実施しており、毎回着実な成果を収めていた。今回の日本での展開は、イギリスで同プロモーションに携わり、2014年6月にMSCクルーズジャパンのマネージングディレクターに就任したオリビエロ・モレリ氏の発案によるもの。オンラインを活用するイギリスマーケットの手法を日本に導入することも目的の一つだったという。

なお、モレリ氏は、今後MSC全体の中に締める日本人シェアを増やしていきたい方針で、主流となるグループビジネスに加えてオンラインを活用して個人旅行者を取り込んでいく方針を明らかにしている。

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