ベッドが斜めの新たなホテル客室が登場、ミレニアル世代のビジネスマン対応で効率性重視 ークラウンプラザ ホテルズ

インターコンチネンタル ホテルズグループ(IHG)のホテルブランド、クラウンプラザ ホテルズ&リゾーツは、ビジネストラベラーをターゲットにした次世代の客室を発表した。これは、「ミレニアル世代」と呼ばれる1980年から1990年代に生まれた人口の割合が増え、ネットを活用することでビジネスの場所を選ばなくないビジネスマンが増加する傾向にあわせたもの。ビジネスマンが客室で寛ぎとビジネスを効率的にこなすコンセプトで、2015年から米国・ジョージア州のクラウンプラザ アトランタ ミッドタウンを含む南北アメリカ地域のホテルで順次導入していく。

新たな客室は、キッチンのデザインでも知られる三角動線のコンセプトを採用。「心地よいベッド」「フレキシブルなヌック(小スペース)」「作業効率の高いワークスペース」の3つのエリアを自在に使いこなせるようにした。このうちベッドは、斜めにラインを取ったユニークなデザインで、丸みをもたせたヘッドボード部分と左右の壁面に遮音性の高いパッドとパネルを採用。安眠の妨げとなる騒音レベルを大きく低減した。従来型の客室と比較した消費者テストでは気になる騒音が 30%改善したという。

ヌックでは、インフォーマルな打ち合わせにも使える多目的スペースもあり、普通の会議室よりもリラックスした空間で、打ち解けた話し合いや歓談ができるよう工夫した。ワークスペースは使いやすさを重視。さまざまな作業に対応するすっきりしたデスク面や、コンセントを抜き差ししやすい位置に集め、自在に調節できる照明器具まどを備えた。デスク上部の壁面にミラー、引き出し内にドライヤーも常備しており、ドレッサーとしても活用できるようにした。

60年前にホリデイ・インのブランドを創設したケモンズ・ウィルソン氏の時代以来、客室のデザインやベッドはほとんど変えてこなかったが、常にダイナミックにビジネスが動き続ける現代は、出張先でも集中して多くの業務をこなし、既存の型にはまらない仕事のスタイルが増加している。それらのニーズに応えるため、ワークスペースの未来を考える著名な設計コンサルタント2社(フューチャー・アジェンダ、ピアソン・ロイド)と2年前から斬新で機能的な客室を開発。 IHGのキース・バー・チーフ・コマーシャル・オフィサーは、「現代のビジネストラベラーが求めるサービスがブランドの基本戦略。活動と休息のそれぞれが充実する斬新で機能的なデザイン、特に質の高い睡眠が取れることが特長」と新客室の品質に自信を示ている。

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