ルフトハンザ・ドイツ航空、長距離国際線LCCに子会社「ユーロウィング」で進出

ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)の子会社ユーロウイングは、A330-200型を最大7機リースし、2015年末から新たに国際線で低コスト運航を開始する。これは、LHとターキッシュ・エアラインズ(TK)の合弁会社サン・エキスプレスとの協力で実施するもの。サン・エキスプレス・ドイツの機材および乗務員によって、ユーロウイングのブランドで運航される。まず、A330-200型3機で米フロリダ州、南アフリカ、インド洋などに路線展開する計画。その後、数年にわたって同型機を7機までに増やし、路線を拡大していく。

同社のカール・ウルリッヒ・ガーナートCEO(兼ドイチェルフトハンザAG取締役)は、2014年10月末に日本で開催された記者会見でレジャー目的の旅客への路線展開やサービスを充実させる方針を明らかにしており、グループ内でのLCC展開や座席構成をレジャー視点で構成することで、さらなる成長を目指す。

ルフトハンザ・ドイツ航空は、近年、ヨーロッパ市場の二地点路線でLCCとの激しい価格競争に直面してきた。今後、この競争が長距離路線にも及ぶことが見込まれることから、新しいユーロウイングの立ち上げを決めた。新生ユーロウイングは、ベースをケルン/ボン空港に置き、「ベスト」「ベーシック」「スマートフェア」をコンセプトに長距離路線サービスを展開していく。

これまでハブ路線以外の路線を子会社のジャーマンウイングへ移管する取り組みを進めてきており、今後2015年1月初旬までにフランクフルトとミュンヘン路線以外のすべての路線をジャーマンウイングおよび新しいユーロウイングに移管する。

ジャーマンウイングおよびユーロウイングは、新しい構想のもとでも現行路線での運航を継続する。新しいヨーロッパ路線での運航開始にあたって、ユーロウイングは、2015年2月から2017年3月にかけて、現在運航中のCRJ900型23機をA320型23機に代替する。すでに10機は発注済みで、残り13機については同社の発注分からユーロウイングに割り振られる。2015年中にはドイツ以外で新たな路線を展開していく予定。

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