【年頭所感】 HIS代表・平林朗氏 -日本発・海外発ともに需要拡大へ、新たなホテル事業も

エイチ・アイ・エス (HIS)の代表取締役社長 平林朗氏は、2015年を迎えるにあたり、年頭所感を発表した。

所感の中で、平林氏は旅行業以外のグループ各社の取組みに言及。訪日旅行者の増加が本格的になっていく中で、国際チャーター会社の2WAYチャーターを1 月から3 ヶ月間で42 本実施。日本国内、海外拠点での日本発・海外発の需要拡大をさらに推進していく方針を明らかにした。

また、ホテル運営事業においてはインドネシアのバリ島に「WATERMARK HOTEL&SPA BALI(仮称)」を2015 年5 月に開業を予定。昨年末には同社グループとなった九州・ハウステンボスの「スマートホテル」の開業を発表しており、さらなる加速が見込まれる。

発表された年頭所感は以下のとおり。原文のまま、掲載する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

≪株式会社エイチ・アイ・エス 代表取締役社長 平林朗 より新年のご挨拶にかえて≫

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨年の日本発海外旅行市場は、国際情勢、円安の進行、感染症の発生など不安材料がある反面、羽田空港の国際線空港発着枠の拡大やLCC の就航路線拡大などがプラス要因となりました。また、国内旅行市場の高まりも継続し、訪日旅行市場においては、東南アジア諸国の査証条件緩和や世界遺産など観光素材の充実を背景に一層拡大し、訪日旅行者数が1300 万人を超える見込みとなり、未来の市場拡大の兆しが顕著となった一年でありま


した。

2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、今後さらにインフラ等の整備が進み日本本来の魅力も相まって、ますます本格化するアジア大航海時代を背景に日本を訪れる外国人旅行者は増加の一途をたどると考えられます。

2015 年は当社グループの国際チャーター便専門航空会社であるアジア アトランティック エアラインズにより、タイやシンガポール、カンボジア、バリ島と日本の15 都市とを結ぶ2WAYチャーターを1 月から3 ヶ月間にわたり42 本実施いたします。日本においては、商品やプロモーションに磨きをかけ、旅へのワクワク感や感動をさらにお伝えることで需要拡大を目指します。海外拠点においては、日本の魅力をさらに現地の方へ知らしめ、日本各地の皆様とともに地域活性化に寄与してまいりたいと考えております。


また、ハウステンボスと2014 年よりグループ化したラグーナテンボスにおいては、オンリーワン、ナンバーワンイベントの更なる進化を目指し、国内外のお客様のご期待を超える感動や驚きを引き続き提供してまいります。2015 年夏にはハウステンボスにて世界一生産性の高い「スマートホテル」を開業いたします。また、インドネシアのバリ島に「WATERMARK HOTEL&SPA BALI(仮称)」を2015 年5 月に開業を予定しております。

私どもH.I.S.は、創業35 年目を迎えました。私たちを取り巻く環境はめざましいスピードで変化してきましたが、お客様に更なるご支持をいただけるよう時代を先取りし、新たな価値を提供していく“未来創造型企業”を目指し、旅を通じて世界の未来に貢献してまいります。

本年も引き続き、株式会社エイチ・アイ・エスおよびH.I.S.グループへのご理解、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…