観光関連の2014年度補正予算は合計43億円に、春の桜で訪日促進や出入国審査ブーズ増設も

政府は2015年1月9日、平成26年度(2014年度)補正予算案を閣議決定した。「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」総額3兆5289億円(2014年12月27日閣議決定)の実行に伴うもの。補正予算の総額3兆1180億円のうち、観光関連では訪日2000万人時代に向けた新規需要創出や地域観光の緊急対策など、計43億円が盛り込まれた。

最も予算が大きいのは、「訪日2000万人に向けた新規インバウンド需要創出事業」(34億1600万円)。春の桜など新しい訪日シーズンの創出・定着や、中国沿岸部・内陸部などの新市場の開拓推進を図り、集中プロモーションを行なう。訪日分野では、地方への外客誘致に繋がる映像コンテンツの制作・放映支援などを行なう「地域経済活性化に資する放送コンテンツ等海外展開支援事業」(3億円)も組み込んだ。

また、「地域観光振興緊急対策事業」(5億3000万円)では、広域観光周遊ルート形成の体制構築や休暇取得促進に向けた学校休業日の設定に対する支援、人材育成を実施。観光分野での地域経済の「見える化」にも取り組む。

このほか、地域の観光振興を目的に、「地方空港における出入国審査体制の整備」で3億6300円も確保。函館空港や茨城空港など、2014年度に緊急増員が措置された地方14空港で審査ブースを増設するほか、那覇空港LCCターミナルには出入国審査機器を整備する。

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