関空、空港内表示をQRコードで翻訳、マレー語やベトナム語など最大15言語で

関西国際空港は施設内表示の翻訳表示で、QRコードを利用したサービス「QR Translator」を導入した。利用者のスマートフォンやタブレットなどの端末で多言語対応のQRコードを読み取ることで、最大15言語の翻訳表示をできるようにしたもの。公共交通施設としては初のモデルプロジェクトとなる。

関西国際空港では2014年の訪日外国人利用者が過去最高の630万人を記録し、多国籍の利用者の利便性を強化しているところ。これまで館内表示は日本語と英語、中国語簡体字・繁体字、韓国語の5言語表示だったが、急増するASEAN諸国などの訪日旅行客に対応するため、QRコードでの翻訳表示を採用した。これにより、スペースの問題で掲載不可能だったタイ語やマレー語などの案内も可能となる。空港内はフリーWiFiに対応しており、旅行者がQRコードを読み取れる端末を所有していれば、各画面で自国の言語で確認することができる。

まずは、施設内案内や観光掲示板、土産物店内の商品紹介などを中心に、100か所程度でQRコードを設置。使用言語は日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語、タイ語、ベトナム語、アラビア語、インドネシア語、マレー語で、順次拡大していく予定だ。スキャンしたQRコードは帰国後もアクセス可能なため、旅の思い出としてSNSなどで拡散されることも期待している。

なお、QR Translatorを運営するPIJINでは、関西国際空港内での利用方法をモデル化し、世界の空港にもフォーマット輸出の形で導入を働きかけていく。日本初の世界標準として、世界の言語バリアフリー化を目指す。

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