ソフトバンク、外国人向けに観光ガイドアプリ開発、奈良県・春日大社で参拝方法などプッシュ型動画を実証実験

ソフトバンクグループは2015年1月30日、外国人観光客向けの奈良県公式ガイドアプリ「Nara Audio Guide」の提供を開始した。ソフトバンクは奈良県と、県内観光資源のピーアール活動の強化を目的にITの活用による観光政策の研究を行なっており、今回のアプリはその一環。世界遺産の春日大社の協力の元、3月31日までの期間限定でコンテンツを配信し、実証実験を行なう。

アプリではiBeaconを活用し、アプリをインストールしたスマートフォンがBeaconに近づくと、ガイドコンテンツの動画が立ち上がり、再生されるというもの。ソフトバンクによると世界遺産でiBeaconを活用した外国人特化型のアプリは日本で初めてとのこと。英語、中国語(簡体字)、韓国語の3か国語で、春日大社の巫女さんが参拝方法や歴史、祭祀などの解説を行ない、外国人が散策しながら春日大社の歴史・文化を楽しめるようにした。

実証実験で得た行動履歴やアンケート結果を踏まえ、2015年4月以降の本格開始を予定。春日大社に続き、東大寺や興福寺などに拡大する。現在の対応端末はiphone5以降およびiPad互換(iOS7.1以降)だが、今後はOSがAndroidのスマートフォン対応も検討していく。

また、春日大社境内が公衆無線LANなどの通信環境が整備されていないため、外国人観光客向けにポケットWiFiの無料レンタルサービスを実施。対応端末がない外国人には、タブレットのレンタルサービスを行なう。機器レンタルの受付にもタブレット型通訳サービス「SMILE CALL」を導入する。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…