体験型の酒蔵で誘客強化、和歌山の酒造大手、高野山開創1200年などで

和歌山の酒造業者・中野BCは、酒蔵の観光事業を強化する。今年の高野山開創1200年とわかやま国体開催にあわせて実施するもの。中野BCは日本酒から梅酒、焼酎、ワイン、梅果汁など多種多様な酒類・飲料のメーカー大手で、従来から無料の酒造見学とお酒の試飲も実施。敷地内には酒造としては珍しく3000坪の日本庭園もあり、近畿圏を中心に年間で約4万人の観光客が訪れるという。

今回の取組みはこの集客力を活かし、付加価値のある体験を有料化して観光事業としての収益源を図ろうとするもの。2015年3月14日から、一般市場には流通しない上質な梅を使った梅酒やシロップの手作り教室などを開催し、「体験型の酒蔵」として誘客を促進する。料金には団体割引なども設け、旅行会社にも積極的に営業していく方針だ。

また同日には、日本庭園の池の周りに1周150メートルの散策路も整備。四季折々の花を観賞できる茶屋のような休憩所も設置して、観光名所として売り出す。

体験教室には社内リソースを最大限に活用し、梅ジャム作りや杜氏による日本酒造りセミナー、利き酒教室など、年間を通して実施する予定だ。年末には日本酒の仕込み体験など、期間限定イベントも計画している。

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