ゴールデンウィーク旅行予測2015、総旅行者数は過去最高の2386万人、出発のピークは後半に ―JTB調べ

JTBは、2015年のゴールデンウィーク期間(4月25日から5月5日)の旅行状況について見通しをまとめた。それによると、旅行者総数は昨年より2.9%増の2386万人、国内旅行が3%増の2336万人でいずれも過去最高となった。一方で海外旅行は0.4%減の50万人にとどまる見通し。旅行が集中するのは後半(5月2日から6日)で、国内旅行の宿泊予約は5月2日と3日の出発に集中、海外旅行のうちアジア、グアム、サイパンといった近場で5月2日、遠方では4月29日と5月1日の出発がピークとなる見通しとなっている。

アンケートの回答によれば、「今年はガソリン代が安いため、自動車で旅行する(21.5%)」「休みが分散しているため前半または後半のいずれかのみ出かける(13.5%)」といった傾向が見受けられた。さらに家族連れでの旅行が前年比7%増の7割と堅調な伸びとなっている。

国内旅行としては、北陸新幹線を使った北陸方面への旅行や、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」狙いの関西旅行が好調となる見通し。さらに、NHKのドラマの舞台となった北海道や「観光列車」を目的とした九州方面も注目されている。

海外旅行の傾向では、ゴールデンウィーク前半が飛び石型の連休であることや円安傾向による宿泊代などの上昇、さらに国際情勢を懸念するため遠方を控える動きがみられた。特に昨今人気が集中していたヨーロッパ方面は前年比9.8%減となると推測。反面、近場のアジア方面のなかでも台湾、タイ、ベトナムな増加が見込まれるほか、ハワイや北米も従来通りの人気を維持している。

海外旅行の旅行人数推計値は以下のとおり。

JTB:報道資料より

今回の調査は同社による独自アンケートのほか、グループ企業の販売動向、航空会社の予約や業界動向から予測したもの。アンケートの対象は2015年3月4日から16日まで、全国15歳から79歳までの男女1200名。4月25日から5月5日(出発日基準)までの1泊以上の旅行(出張旅行は除く)について全国200地点で訪問調査を行った。

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