【図解】羽田空港と成田空港、公式Webサイトへの訪問者トレンドを比較してみた(2015年版) ―トラベルボイス編集部

トラベルボイス編集部は、首都圏の空の玄関「羽田空港」と「成田空港」の公式ポータルサイトについてのアクセス状況を比較してみた。その結果、2015年2月の延べ訪問者数は、羽田空港サイトの20万人に対して成田空港サイトは58万人。成田が羽田の約3倍のアクセスであることが分かった。今回の比較は、複数サイトのアクセス状況を外部から比較できるサービス「シミラーウェブ(SimilarWeb)」で公開されているデータを利用してトラベルボイス編集部が実施したもの。計測対象は両空港のPCサイト(http://www.haneda-airport.jp/ および http://www.narita-airport.jp/)のみで、サブドメインサイト等は含まれない。

両社サイトの過去6カ月間の訪問者数の推移は以下のとおり。比較期間は2014年9月から2015年2月までの6カ月間。

アクセス数の推移:羽田空港サイト(青)、成田空港サイト(黄)、単位は千人(延べ)

▼平均滞在時間やページビュー比較 ―平均滞在時間は羽田空港サイトがやや長い

ユーザーのサイト訪問状況を2015年2月のデータで比較してみよう。「平均滞在時間(Time On Site)」は、羽田空港サイトが平均3分46秒、成田空港サイトが3分22秒で、羽田空港サイトへの滞在時間が若干長かった。「ページビュー」では、羽田空港サイトが平均4.51PV、ANAサイトが4.26PVと、羽田空港のほうがやや多い。「直帰率(Bounce Rate。1ページを見ただけでサイトを離れてしまった割合)」では、羽田空港サイトでは38.64%、成田空港サイトでは42.63%で、成田空港サイトのほうが約4%高い結果となっている。

各サイトの平均アクセス数、平均滞在時間、ページビュー、直帰率は以下のとおり。


予想訪問数・サイト滞在時間・ページビュー・直帰率

▼ユーザーがサイトに訪れる動線(トラフィックソース)比較  ―検索エンジン経由のユーザーは成田空港サイトが7割に対して羽田空港サイトは5割強

次に、サイト外からの流入状況(トラフィックソース)を比較してみる。過去3カ月分の平均値データでアクセス経路の内訳をみると、各サイトへの直接アクセスは、羽田空港の19.7%に対して成田空港は8.93%で羽田空港が2.2倍。また、外部リンクを経由したアクセスは羽田空港の24.03%に対して成田空港は17.38%で羽田空港が約1.4倍となっている。

検索サイト経由のアクセスは羽田空港が55.62%に対して成田空港が72.91%で成田空港サイトのほうが約17%多い。また、ソーシャルメディア経由のアクセスは羽田空港が0.27%に対して成田空港は0.49%で成田空港が1.8倍。メールからのアクセスは羽田空港が0.38%に対して成田空港では0.3%とわずかに羽田空港のほうが多かった。

各サイトへのアクセス経路の比較は以下のとおり。「Direct」はサイトへの直接アクセス、「Referrals」は他サイトのリンクから、「Search」は検索サイトから、「Social」はソーシャルメディアからのアクセス。「Display」はウェブページに埋め込まれたバナーなどディスプレイ広告からのアクセス。


アクセス元:羽田空港サイト(青)、成田空港サイト(黄)

▼検索エンジン経由でのアクセス比較 ―使用されたキーワードは羽田空港では「免税店」「両替(currency Exchange rate)」、成田空港では中国語のキーワードが上位に

検索エンジンで使用されたキーワードを頻度が高い順にみると、羽田空港では「羽田空港」「羽田空港 国際線」「Haneda Airport」がトップ3になったほか、「免税店」「Currency Exchange rate」といったワードとの組み合わせが上位となった。

一方、成田空港では「成田空港」「Narita Airport」のほか「成田機場」「成田机场」といった中国語(繁体語、簡体語)によるアクセスが上位10以内にランクされた。利用された検索エンジンはいずれのサイトも「グーグル(Google)」が1位で2位は「Yahoo!」。さらに中国大手の検索エンジン「Baidu(バイドゥー、百度)」が成田空港で3位、羽田空港でも5位にランクされた。

検索エンジンを使用したサイトへのアクセス状況は以下のとおり。

検索エンジン利用によるアクセス:羽田空港サイト検索エンジン利用によるアクセス:成田空港サイト

▼ソーシャルメディアからの流入比較 ―2サイトともフェイスブックが1位、Q&Aサイトからの流入が上位に

ソーシャルメディアからの流入状況をみると、羽田空港では「フェイスブック(Facebook)」経由が48.56%でトップ、次いで「ツイッター(Twitter)」(32.6%)、次いで質問と回答を投稿する英語版コミュニティサイト「Stack Exchange(スタック・エクスチェンジ)」、ソーシャルニュースサイト「レディット(Reddit)」(8.73%)、動画サイト「ユーチューブ(YouTube)」(1.37%)と続いた。

一方で、成田空港サイトでも「フェイスブック」経由が69.01%と圧倒的に多く、次いでソーシャルニュースサイト「レディット(Reddit)」(10.82%)、日本語版Q&Aサイト「オウケイウェイブ(OKWave)」(4.33%)、「ユーチューブ」(4.13%)英語版Q&Aサイト「Stack Exchange」(3.76%)が上位となり、羽田空港では2位となったツイッターからの流入が、成田空港ではトップ5に含まれていなかった。また、両サイトともQ&Aサイトからの流入が多い傾向がみられた。

ソーシャルメディアからのアクセス状況は以下のとおり。

ソーシャルメディアからのアクセス:羽田空港サイト
ソーシャルメディアからのアクセス:成田空港サイト

▼比較対象のサイト

(トラベルボイス編集部)

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