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ヤフー、ビッグデータ活用の「所要時間マップ」公開、「もしもリニア中央新幹線が開通したら」などシミュレーション

ヤフーは、同社が提供する「Yahoo! 地図」サービスの「ルート検索機能」を活用し、到着所要時間を可視化したビジュアライゼーションマップとレポートを公開した。ヤフージャパンが保有するビッグデータを元に分析や検証を行なってきた、Yahoo!JAPANビッグデータレポートチームが実施したもの。

今回は出発地点を「東京駅」とし、到達地点を日本全国の町丁目エリア約19万件の代表地点に設定。出発時間は「平日午前7時」、交通手段を「徒歩、車、電車、新幹線、バス、フェリー、飛行機」、到着時間の最大値を「12時間後」として、全国19万地点までの所要時間を画像(右)と動画(下)でデータビジュアル化した。

【動画】東京駅から日本全国への「到達所要時間マップ」

これにより、東京駅から日本全国への到着時間を一目で把握できる地図の作成が可能となるほか、細かな条件設定で「運賃3000円で行ける範囲」「日帰り旅行が可能な範囲」の計算も可能。北陸新幹線開通前後の到達所要時間を一目で比較できるマップが作成できる。

ヤフーでは、この「到達所要時間マップ」が地図活用に新たな視点を与えると説明しており、その活用方法の一つとして、現実にはない「もしも」のシミュレーションに実力を発揮すると提案。「もしもここに空港を作ったら」「もしもここに橋を架けたら」など、仮想ルートや仮想建築物のシミュレーションも、建設後の影響を把握できると説明する。

その一例として今回のレポートでは、「もしもリニア中央新幹線が開通した場合、日本はどれだけ狭くなるのか?」のシミュレーションとして、開通前後の到達所要時間マップを画像と動画で作成。

このほか、処理方法の変更やオープンデータ、公共交通機関などのデータとの組み合わせで、「観光ルートの最適化やアシスト」「条件にあった不動産、商圏、新規商業施設の開拓や候補場所などの抽出」など様々なデータビジュアライゼーションの可能性があることもアピール。ヤフーとして今後もビッグデータを活用して分かりやすく表現するデータビジュアライゼーションに挑戦するとともに、データやシステムを駆使して世の中の課題解決に向けた取り組みを続けていくとしている。

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レポートの詳細はヤフーのレポートページへ。