JTBの外国人向け観光案内所、関空の利用者75%がアジア圏から、旅行計画は"スマホ片手に周到に"

JTBは、同社が運営する関西国際空港の訪日外国人向け観光案内所「関西ツーリストインフォメーションセンター」の利用状況をとりまとめた。それによると、案内所を訪れた旅行者の75%がアジア圏からの来訪で、うち韓国(全体の16%)、中国(同15%)、台湾(同14%)からの利用人数がほぼ横並びとなった。ただし中国からの利用者は前年比2倍規模に拡大したという。

案内所のスタッフによる訪日旅行者の印象では、利用者の大半がスマートフォンを持ち、綿密なスケジュールを立てている様子。なかでも台湾・香港・韓国からの旅行者は、インターネットから得た情報をもとに旅行計画を検討する傾向が強かったとしている。一方で、日本での宿泊先が予約できないまま来日し、案内所で当日の宿泊手配を依頼する外国人も増加している」状況も見受けられたとする。

案内所を訪れた旅行者の旅行形態は、「夫婦」や「家族(2世代、3世代)」のほか、女性グループも多数を占めたという。

なお、訪問先では大阪が全体の58%とトップとなっており、次いで京都(21%)、奈良(5%)となった。同社では、ショッピング目的での旅行者が多数を占めたことから、買い物を楽しみやすい大阪の人気が際立ったとしている。

今回の調査を行った「関西ツーリストインフォメーションセンター」は、同社が2015年4月より運用を始めたもの。調査期間は4月1日から30までの1か月間。訪日旅行者向けにオプショナルツアーや宿泊予約、交通機関発行パスの販売などを行う「トラベルデスク」の利用数は約1万4000件。関西および日本国内の観光情報や交通情報を提供する「インフォメーションセンター」の利用数は1万6500件だった。

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