今後10年間に出現する旅行者6タイプ、SNS投稿だけが目的のトラベラーなど ーアマデウス予測

アマデウスは消費者動向コンサルティング会社のフューチャー・ファウンデーションに委託し、2030年の旅行形態を予想。今後10年間に出現し、顕著となると予想する旅行者属性6タイプの定義を発表した。

今後10年のうちにソーシャルメディアへの共有のためだけに旅行を消費する人々が登場。2030年には、気楽さを重視するあまり、旅行の手配を第三者に委託したいと希望する人々なども出てくるという。

調査を担当したフューチャー・ファウンデーションは、今後15年間で旅行体験の共有の要望はさらに高まると指摘。「ポスト物質主義の時代において、何よりも重視されるのは体験、次いで環境的・社会的倫理」とし、これらが人々の旅の選択や行動に大きな影響を及ぼすと予想する。

アマデウスでは、過去15年の旅行業界の進歩から考えると、2030年へ向かう15年間で、変化が加速の一途をたどることは明白とし、旅行のサプライヤーや旅行会社などの販売者は、正しい投資判断を行なうためにも今後の旅行者属性を正しく理解する必要があると、調査への注目を促す。アマデウスが定義した6タイプは以下の通り。調査の報告書は最下部のリンクへ。


1.ソーシャルメディアへの活用メリット追求型

旅行はソーシャルメディア上の反応を念頭に計画。意思決定は他者のレビューやおすすめに大きく左右される。ソーシャルメディアへの投稿チャンスを意識的に創出する休暇に対しては、新たな市場が生まれる可能性もある。

2.純粋な文化体験追求型

休暇の行楽を異文化に浸る良い機会だと捉える旅行者。休暇を楽しむためにはその体験の真正性によって左右される。

3.倫理追求型

二酸化炭素排出量の削減や他者の生活改善など、道徳的見地に基づいた旅行を計画。ボランティア活動、地域開発、環境保護活動などの要素を休暇に取り入れることが多い。

4.気楽さ追求型

パッケージプランを好み、自分で手配する手間を省きたいと考える旅行者。

5.義務遂行型

特定の旅行目的があるが、時間や予算に制約がある旅行者。テクノロジーに基づいたスマートなアルゴリズムを希望。

6.プレミアム体験追求型

特別待遇を満喫できる旅にのみ関心あり。仕事や労力に対する見返り、自分自身へのご褒美として、プレミアムサービスを熱望。


アマデウス「Future Traveller Tribes 2030」(英語)
http://www.amadeus.com/web/amadeus/en_1A-corporate/Amadeus-Home/Travel-trends/Travel-community-trends/Future-Traveller-Tribes-2030/1319623906608-Page-AMAD_SolutionDetailPpal

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