夏休み旅行トレンド、海外ランキングはタイが復活 ―JATA調査2015

日本旅行業協会(JATA)が会員の旅行会社を対象に実施した2015年の「夏休み旅行動向調査」で、海外旅行の予約はシルバーウィークへのシフトが目立ち、9月は前年比31.5%と増加したが、7月は7.7%減、8月は15.9%減と前年割れとなった。一方、国内旅行は7月が2.8%増、8月が3.3%増、9月は52.5%増とプラス推移で、今年の夏休みは海外旅行よりも国内旅行が人気だとしている。

海外旅行の人気方面では、ハワイが1位、台湾が2位に。5位にはタイが復活し、前年13位から急上昇したほか、オーストラリアも安全のイメージで学生を中心に増加し、10位となった。旅行形態では、シングルチャージ不要のプランを中心に一人旅の需要が目立つ一方、家族旅行では祖父母がスポンサーとなる三世代旅行が増加。このほか、訪日旅行の増加により日本発航空座席の確保が困難な状況も発生しているという。

「JATA 夏休み旅行動向調査」より

国内旅行では、北海道と沖縄の強さは変わらず。テーマパーク人気も続く。新幹線開業効果で北陸も昨年の13位から一気に5位に浮上した。新幹線の開業効果は金沢を中心とする北陸のみならず、軽井沢など信州方面にも及んでいる。

また、関西方面がUSJのほか、高野山開創1200年や姫路城の修理完了などの話題が多く、7月が19.7%増、8月が11.0%増、9月が34.1%増と2ケタ増で推移。このほか、世界遺産暫定リスト入りした「明治日本の産業革命遺産」の軍艦島ツアーなど、世界遺産関係のツアーの注目も高まっているという。

「JATA 夏休み旅行動向調査」より

調査のうち、人気ランキングはJATA会員会社381社のうち453名の営業、企画、カウンター担当者に実施したアンケート調査によるもの。予約状況については海外募集型企画旅行を実施する5社(※)のパッケージツアー申込状況について、取りまとめた(6月上旬実施)。


※ジェイティービー、近畿日本ツーリスト個人旅行、日本旅行、阪急交通社、ANAセールス


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