聖地メッカの巡礼需要に対応する5000室超のホテル開業へ -IHGがサウジアラビアで積極展開

インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)は2015年下期、サウジアラビアの聖地メッカに、同社ブランドのホリデイ・インで世界最大となる「ホリデイ・イン・メッカ・アブラージュ・アル・タイシール」(5154室)をオープンする。

メッカへの巡礼者は年々増加しており、この需要に対応する目的で開発するもの。メッカ巡礼者数は2013年の200万人から、2025年には500万人以上に拡大すると予想されている。また、メッカの玄関口となるジッダの国際空港では、2035年までに年間8000万人を想定した拡張工事を行なう計画で、急速に進む国内インフラ整備もさらなる巡礼者増加に繋がると見ている。

今回のホテルは既存の巡礼者向け宿泊施設であるアブラージュ・アル・タイシールの用地を利用。まず、第1期の2棟約1650室が2015年末に開業し、その後3年間で残りの3500室を段階的にオープンする。聖モスクまで900メートルの近さにあり、ホテルからもその姿を見ることが可能。会議室、フィットネスセンター、クリニックのほか、各棟にはレストランを用意し、団体客向けの特別メニューにも対応する。

IHGではこれまで、サウジアラビア国内で3ブランド計25ホテル(5900室)を展開している。さらに今後は3~5年以内に首都リヤドにホテルインディゴ、2016年にはメッカには客室数世界2位のホリデイ・インなど、9ホテルの新規開業を予定している。

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