訪日外国人向け「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」が商用化、渡航前や帰国後のコンテンツ配信など追加機能も ―Wi2

KDDIグループのワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は、2015年7月1日から訪日外国人旅行者を対象にした無料Wi-Fiアプリ「トラベルジャパン Wi-Fi(TRAVEL JAPAN Wi-Fi)」の商用サービスを開始した。

「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」プロジェクトは2014年12月に発足。2020年に向けて拡大が見込まれるインバウンド市場を対象とし、同社がWi-Fi通信インフラとアプリの整備・提供を行ってきたもの。

2015年7月までのトライアル期間には、20団体以上の法人・自治体パートナーとともに試行を重ね、70万ダウンロード以上の実績や多数のフィードバックを得ることができたとする。

サービスのテーマは、 「日本全国、最大20万か所以上の Wi-Fiスポットを無償で使い放題」「時間・場所・言語を加味した情報配信」「ニーズに応じた訪日外国人動向レポート」の3点。

入国から滞在中の旅行者の行動を広く・きめ細かくカバーできる点が特徴で、アクセススポットが多いだけでなく、旅行者の属性に合わせた情報配信を実施。アクセンチュアと共同開発を進める「訪日外国人動向レポート」機能では、利用同意を得たうえでユーザーの行動履歴や属性といったビッグデータを集積し、全国的な旅行者動態の分析につなげることもできる。

なお、今回の商用サービス化にあたって新機能も順次追加していく見通し。

たとえば入国から滞在時中だけでなく、渡航前や帰国後の利用者に向けたコンテンツ配信も実現。また、動向レポート機能では、GPS情報など端末が持つ位置情報を用いることが可能となるため、動態分析の精度や分析範囲を飛躍的に向上する。さらに、アプリの利便性としては、オフライン時にも近辺のWi-Fiスポットを探索したり、SNSを通じて配信されたコンテンツを拡散したり「お気に入り」に登録する機能も追加される予定となっている。

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