長距離相乗り仲介サイト「notteco」が事業拡大へ、ガイアックスへ事業譲渡で訪日外国人狙う

ソーシャルメディアの構築・運用およびシェアリングエコノミー事業を行うガイアックスは、シェア事業に関するプラットフォーム開発を行うCostyleが運営する相乗りマッチング型長距離ライドシェアサービス「notteco」の事業を譲り受ける契約を締結した。ガイアックスグループの子会社として新たに設立したnottecoを通じて実施される。

ガイアックスは、地域ならではの観光体験を個人でも掲載・予約できるマーケットプレイス「TABICA」や日本の伝統産業の職人・作り手を支援するクラウドファンディングサービス「伝統サポーターズ」などを始めとするシェアリングエコノミー事業を展開。シェアリングエコノミー市場は世界中で急速に成長しており、国内でも自動車、居住空間、遊休スペースなどの分野で広がりを見せていることから、「notteco」の事業譲受を決めた。

「notteco」は、長距離ドライブをするドライバーが、ドライブ情報と車の空いている座席数を事前に掲載することで、同じ区間を移動したい希望者がドライブに相乗りできるサービス。長距離ドライブに必要な高速道路料金や燃料代を相乗りした人数で割ることで、ドライバーと相乗り希望者の双方の移動コストを節約することが可能になる。2007年に日本初のライドシェアとして開始した「notteco」の会員数は現在約1万6000人に拡大しているという。

「notteco」は、今後、増加が見込まれる訪日外国人旅行者を想定し、サイトの国際化を進め、海外における積極的なプロモーションを展開することで、訪日外国人旅行者による利用増加を目指す。また、通勤向けライドシェアに関して、2012年に富山県射水市と連携し市役所向け相乗りマッチングシステムを提供した実績があることから、今後も地方自治体との同様の提携も視野に入れる。

なお、同社はサイト上で違法性が懸念される有償輸送(白タク行為)について以下のような見解を掲載している。

「サービスの提供を受ける者が、ガソリン代、道路通行料及び駐車場という、客観的、一義的に金銭的な水準を特定できる費用の一部を支払う場合、社会通念上、登録等は要しないものとされ、自家用自動車による有償輸送が原則禁止されているそもそもの趣旨にも反しないと考えられます。」


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