楽天、旅行卸売のWTS社を子会社化、海外航空券の直接仕入れが可能に

楽天は2015年9月16日、航空券のホールセール事業を行うワールドトラベルシステム社（WTS）の出資比率を引き上げ、連結子会社とした。これにより、今後楽天トラベルではWTSを通じて世界の主要航空会社から海外航空券を直接仕入れることが可能となった。出資比率は非公開、出資額は10億円以下だという。

WTSは1988年設立の第1種旅行業者。8月現在の社員数は73名で、海外旅行券のネット予約サービス「SkyRep」を開発し、旅行会社に卸売り販売をしてきた。今回の子会社化は、「個人手配旅行において、ホテルだけでなく、多様な航空券販売の重要性が、ますます高まっている（楽天）」ためのもの。この分野でスピード感をもって事業を広げていくうえで、WTSが持つ日本発着の航空会社とのパイプや交渉力、高い専門性を持った人材を活用する。

今後は、従来から提供してきた楽天トラベルの航空券とホテルの組み合わせ商品（ダイナミックパッケージ）だけでなく、WTS社を通じた日系航空会社・海外の主要航空会社から海外航空券を直接仕入れ・販売が可能となる。

2015年9月16日付けで発表された新組織体制は以下のとおり。

新組織体制（9月16日付）

氏名：役職（／前職）

• 幅屋太氏：代表取締役／WTS取締役
• ディマント タッカー氏：取締役上席執行役員
• 神田貴宏氏：取締役上席執行役員／WTS専務取締役
• 星野俊介氏：取締役
• 平野真一郎氏：監査役