米エクスペディアのオービッツ買収に認可、総額13億米ドル -米司法省

米司法省は2015年9月16日(現地時間)、エクスペディアによるオービッツ・ワールドワイド(Orbitz Worldwide)の買収を認める決定を行った。買収額は13億米ドル。同省の独占禁止部門は、今年2月に発表された買収について6ヶ月をかけて調査を行っていた。その結果、この買収が競争環境や消費者を阻害するものではないと結論づけた。

同省は、この合併によってエクスペディアあるいはオービッツの利用者が新たな費用負担を負うことはないことを確認。また、オービッツはOTA市場全体に占める予約数は限られており、エクスペディアが課金する手数料への影響もないとした。独立系のホテルの多くはオービッツとの取引はなく、契約した独立系ホテルであっても同サイトからの予約数は限られていることから、エクスペディアの最大のライバルであるプライスラインを含め他のOTAは、消費者を惹きつけ、予約を獲得するさまざまな手段が残されていると判断した。

さらに、過去18ヶ月のうちにもトリップアドバイザーの「Instant Booking」、グーグルの「Hotel and Flight Finder」などさまざまなサービスが登場するなど、OTAの急速な発展も認可の理由として挙げた。

エクスペディアは今年1月に、2億8,000万米ドルでSabreが所有するTravelocityを買収したばかり。

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