仏パリ空港公団、中国で空港プロジェクトを次々受注、存在感を増す

フランスのパリ空港公団は、アジアの空港設計エンジニアリング案件を次々と獲得している。完全子会社のADPアンジェニエリ(ADPI)を通じてアジアでのビジネスを拡大。まず、中国のパートナーのもと、四川省成都に新たに建設される空港の第1ターミナルのマスタープラン作成を行う。

また、香港国際空港では、第1ターミナルの拡張を受注。旅客1,000万人に対応するため、チェックインと手荷物検査施設の機能強化と旅客の動線を改善するターミナルのランドサイド区域の拡張を行う。さらに、広胴機24機分の駐機スペースを追加するためエプロンの拡張も実施する。

さらに、上海浦東国際空港では、将来的な開発の監査を行う主要設計事務所のうちの一社に選定。ADPIは当局が計画した開発案の検証、空港運営の最適化と生産性向上のために可能な空港機能の改善点の特定と改善案の作成を可能にするサービスを提供した。

このほか、韓国では済洲国際空港の拡張の実現可能性を検証する調査を受注。さらに、韓国交通研究院(KOTI)との共同事業として、韓国南東部の嶺南に建設する新空港についての実現可能性を検証する調査も受注した。

ADPI は2014年9月に北京の新国際空港設計のための建築案件を獲得して以来、アジア、特に中国でのプロジェクトに力を入れている。

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