【図解】旅行会社トップ5社の比較9月(速報)、国内旅行は楽天が26.4%増、外国人旅行は東武トップツアーズが5位に復活 ―観光庁

観光庁は、主要旅行業者49社の旅行取扱状況速報(2015年9月分)を発表した。それによると、9月の総取扱額は前年比8.8%増の6197億4256万円。海外旅行は同4.3%減の2039億1583万円、外国人旅行は同37.9%増の127億6980万円、国内旅行は同16.0%増の4030億5693万円となった。シルバーウィークの好影響で国内旅行が2014年3月以来18カ月ぶりの2桁増となり、総取扱額の上昇に寄与した。

海外旅行の旅行会社別取扱額上位5社の直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、H.I.S.、阪急交通社、KNT-CT、日本旅行)うち、H.I.S.のみ前年比3.3%増のプラス遷移となっている。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社の直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、日本旅行、H.I.S.、KNT-CT、東武トップツアーズ)のうち、東武トップツアーズは前年比8割越えを記録。取扱額で楽天を抜いて再び5位に浮上した。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社の直近12か月推移は以下のとおり。上位5社(JTB、楽天、KNT-CT、日本旅行、ANAセールス)すべてが前年比プラスとなり、特に楽天(前年比26.4%増)とJTB(同23.8%増)が大幅な伸びを見せた。6位阪急交通社は前月より改善がみられるものの5ヶ月連続減となっている。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

旅行商品ブランド(募集型企画旅行)では、9月の総取扱額は1702億7418万円で前年比9.4%増、取扱人数合計は同4.7%増の348万2677人となり、2015年5月(同0.6%増)以来4カ月ぶりにプラスとなった。

海外旅行は前年比0.2%増の712億6441万円、外国人旅行は同23.1%増の4億8337万円、国内旅行は同17.1%増の985億2640万円となり、いずれもプラス遷移を記録。取扱人数は、海外旅行が前年比8.2%減の32万2216人、外国人旅行は同45.1%増の2万9889人、国内旅行は同5.9%増の313万572人となっている。


方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、外国人旅行は引き続き東アジアやビザ要件緩和があった東南アジアからの訪日旅行者が好調。国内旅行は関西・北陸方面が継続して好調となったうえ、シルバーウィークにより旅行者の集中がみられた。海外旅行は円安などの影響により需要落ち込みがみられる一方で、長期休暇を取りやすいシルバーウィーク期間の好影響で前月よりも改善がみられたとしている。

(トラベルボイス編集部)

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