JTB、日本の食を海外に販売する越境ECを開始 -産地への訪日旅行の誘客ねらう

JTB西日本は2015年11月20日から、イオンダイレクトの越境ECサイトで日本の農林水産物を海外に向けて販売する。JTBグループとして推進している「食農観光プラットフォーム構築」の一環として実施するもの。

JTB西日本では、訪日観光客に対して魅力のある地域の産品であり、海外にアピールできる高品質の産品を発掘・プロデュースし、食を活用した地域振興ブランド「J’sAgri」商品として、イオンダイレクトの越境ECサイト「新鮮直送~Japan premium online shop~」で販売。あわせて、訪日観光客向けに産地での着地型旅行商品を造成する。日本商品の海外輸出と訪日旅行の販売をセットにした新しい事業モデルとして、全国展開をする方針だ。

まずは香港向けに、京都府京丹後市の「白岩恒美農園」の梨を販売。2016年1月以降、苺やリンゴ、メロン、桃、ブドウなどと、通年で販売する。また、販売先の国・地域をシンガポールにも拡充する予定だ。

一方、着地型商品は2016年1月に開始する予定。販売は訪日観光サイト「JAPANiCAN」で行なう。

なお、JTBグループが推進する食農観光とは、日本の「食」「農」を「観光」に結び付け、本物の日本の魅力を伝えることで、交流人口の拡大と地域づくりへの貢献を目指す取り組み。これを実現するため、食農観光の人材育成から商品開発・コーディネート、国内・海外の販売まで、一気通貫の体制基盤の構築を進めている。この中でJTB西日本では2014年から香港、シンガポールなどでの個別商談会を開催。海外への販路拡大支援に取り組んでいた。

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