ヤフー、宿泊施設の自社サイト販売プランを「Yahoo!トラベル」に自動掲載へ、約2200施設が利用可能に

ヤフー・ジャパンが運営する「Yahoo!トラベル」は、これまで宿泊施設が公式サイトで販売していた宿泊プランの掲載を拡充する。対象はホテル・旅館など宿泊施設に宿泊予約システムを提供するダイナテック社に登録している公式サイトプラン。宿泊施設の申し込みによって、追加設定の作業なしで自動的に「Yahoo!トラベル」に無料掲載されるようになる。2016年2月から掲載開始を予定しており、希望する宿泊施設からの申し込みを12月4日に開始した。


ダイナテック社は、2015年7月にヤフーが買収した国内大手の宿泊施設向け予約システムの提供会社。11月の段階で公式サイトで同システムを導入する宿泊施設は2200を超えている。ヤフーでは、この買収をインバウンド市場が急速に拡大していくなか、ユーザー利用を増やしていくための在庫確保がこの買収の狙いと説明していた。今回の新サービスが稼働することで、高稼働率が続く都市部のホテルなどでも豊富な在庫を確保してユーザーに提供する。

また、ヤフーはホテルや旅館側に対して「Yahoo!トラベルの集客力を活用することで、宿泊施設の公式サイトへの誘導を強化できる」と説明。公式サイト上で販売する宿泊プランが、価格や在庫の優位性、限定プランなど内容面で競争力がある反面、個々のサイトへの誘導が課題となっていた点を解決する手段となる点をアピールしている。

なお、今回の宿泊施設向け新サービスはダイナテック社が提供する公式サイト専用予約システム「Direct In(ダイレクトイン)」の利用施設が対象。申し込みは管理画面で受け付けている。無料となるのは、掲載料で、予約が成約した場合には販促支援料としてプラン料金の5%の負担が発生する。

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