エクスペディアが訪日外国人の予約データを公開、伸び率1位は香港、アジア4か国で日本が人気1位に

エクスペディアは、予約状況に基づいた2015年の年間インバウンドデータを分析。それによると、訪日外国人は前年対比で175%、アジアだけに限ると同209%になったことが分かった。エクスペディアでは、その要因として、円安、LCCの増便、地方の訪日施策強化を挙げている。

国・地域別の訪日旅行者数で最も増加率が高かったのは香港で同272%。エクスペディアでは、その理由のひとつとして、日本就航2年間で利用客100万人を突破した「香港エクスプレス」の存在を挙げている。2位は韓国で同196%、3位はタイで同193%。アジア以外では7位にメキシコ(同161%)、8位にイタリア(同158%)、9位にオランダ(同157%)が入った。

また、韓国・台湾・香港・タイの4カ国・地域の人気海外旅行先ランキングでは、すべて日本が1位という結果となった。さらに人気都市ランキングでは、韓国・台湾・タイで日本の都市がトップ3を独占。香港でも2位と3位が日本の都市となった。特長としては、東京や大阪のみならず、沖縄、札幌、京都、福岡なども上位にランクインしていることが挙げられ、エクスペディアではLCCの増便がその一因と分析している。

アジア以外の国の人気海外旅行先ランキングでは、アメリカで日本が5位にランクインした。

全体で最も人気の高かった都市は東京で、以下、大阪、京都と続いた。アジアの人気としランキングでは、京都は台湾での5位が最高で、ほかの3カ国・地域ではトップ10に入らなかったが、エクスペディアはその要因として、アジア観光客は大阪に宿泊しながら日帰りで京都に訪れる傾向があるためとしている。このほか、伸び率では、熊本がトップで同359%。そのほか、旭川/富良野(同308%)、名護(同275%)などが大きな伸びを示した。

東京都内の訪日観光客の宿泊地構成を見てみると、新宿の人気が最も高く、約3人に1人が宿泊している結果となった。エクスペディアでは、多様な宿泊施設が揃っているほか、都内各所だけではなく人気スポットである富士山へもバスでアクセスしやすいためと分析している。

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