日本旅行業協会、ベルギー現地の警備状況を確認 -危機管理センターの訪問で

日本旅行業協会(JATA)は2016年1月14日から20日の日程で、フランス・ベルギーミッションを実施した。パリでは観光庁との官民合同ミッションとして訪問。その後、1月19日にJATAとしてベルギー・ブリュッセルを訪れた。

このなかで、ベルギー連邦政府内務省で危機管理を担当する「ベルギー危機管理センター」の局長と会談。現在の治安維持状況の説明がされた。ベルギー危機管理センターによると現在、ブリュッセルはテロの脅威があるというレベル3だが、安全確保のためのあらゆる手段や予防策をとっているという。

外国人に対する特別な警備体制を行なっているわけではないが、空港や駅、ホテルでは目に見えるように武装警官や兵隊を手厚く配置している。6つに分かれたゾーンごとに警察が対応しており、監視カメラも増設。政治家や関係者も緊密に連携して治安状況を確認し、犯人逮捕でレベル2に引き下げたいとしている。

特殊部隊や覆面警官も配置し、治安とともにスリや置き引きなどの警備強化も図っている。ただし、100%のセキュリティ維持確保は困難であるとし、危機管理センターからは発出する最新の治安情報に留意するようにとの要請が行なわれた。治安に関するヘルプラインは「1771」であり、日本大使館が情報発信の窓口になっているという。

このほかブリュッセルでは、在ベルギー石井大使と会談。現在、ベルギー・オランダ方面の旅行予約が前年比5割程度の推移であるとし、回復には業界を挙げた取り組みが必要であることを説明。ベルギーの首相レベルでの安全メッセージの発信や、国を挙げた取り組みを要望し、石井大使も可能な限りの協力をすることで一致した。

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