奥飛騨温泉の老舗旅館「平湯館」が民事再生を申請、福利厚生サービスのリログループがスポンサーに

東京商工リサーチによると、岐阜県高山市奥飛騨温泉の老舗高級旅館「平湯館」が2016年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約16億円。福利厚生サービスの大手リロ・ホールディングスの100%子会社で、旅館・ホテルの再生事業を請け負うワールドリゾートオペレーションがスポンサーとなり、経営再建を図る。

平湯館は大正13年創業。皇族が宿泊するなど格式、知名度が高い老舗旅館だ。温泉ブームとなった1980年後半から1990年前半にかけては年間11億円の売上に達していたが、その後は同業他社との競合に加え、本館の新築、大浴場などの設備投資の負担が重なり、資金繰りが逼迫していたという。

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