関西圏の交通10社で乗降り自由のパス、訪日外国人向けで回遊性の向上へ

JR西日本や阪神電鉄、関西エアポートなど関西圏の交通10社は2016年4月8日から、訪日外国人向けの統一交通パス「KANSAI ONE PASS(関西ワンパス)」の販売を開始する。

このパスはJR西日本の交通系ICカード「ICOCA」をベースにしたチャージ式カード。1枚で関西圏の主要交通機関を利用できるほか、関西空港内の店舗を含む150か所(3月24日現在)の観光スポットやショッピング施設で優待サービスも提供する。

パスの価格は3000円で、試験的に3万枚を発行。関西空港駅や京阪神の主要駅など19カ所で販売する。購入者には鉄道路線図付き利用ガイドを提供、専用のモバイルサイト(http://kansaionepass.com、認証が必要)を通じて優待特典情報や関西の観光情報が照会できる。

この取り組みは、関西広域観光連略の一環として、ワーキンググループで検討が進められてきたもの。参画している企業は西日本旅客鉄道、阪神電気鉄道、阪急電鉄、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、大阪市交通局、神戸市交通局、京都市交通局の鉄道9社局と関西エアポート、関西経済連合会。

この統一パスの運用を通じて、外国人旅行者の回遊性向上や消費意欲喚起、観光情報の発信強化につなげる考え。


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